研究内容
2010年度に無機固体化学研究室を立ち上げてから、「良いものを作り、長く使う」という理念を掲げ、500℃~ 1700℃という高い温度でも耐えられる金属材料やセラミックス材料の開発に取り組んできました。2024年度からは、研究室名を無機環境化学研究室と変更し、これまで以上に環境問題の解決に貢献できるように「レアメタルの再資源化」と「低炭素製錬」を主要テーマとした研究開発に取り組んでいきます。
【現在の最重点テーマ】
SDGs 12に貢献する研究テーマとして、「パワー半導体の『つくる責任、つかう責任』」を研究室の最重要テーマとして掲げています。Oxic Materials Resourcing(オキシック・マテリアルズ・リソーシング)と称する、酸素が関与する化学反応を駆使した独自のスキームによって、パワー半導体からのレアメタルの分離・回収を行います。明石研究室は、この分野において世界を先導しています。
【重点テーマ】
SDGs 13に貢献する研究テーマとして、「金属製錬で『気候変動に具体的な対策を』」を研究室の重要テーマとして掲げます。明石研究室では、パルス放電噴流床(Pulsed-Discharged Spouted Bed,PDSB)と称する、コークスを使わない新しい金属製錬方法を開発しました。この方法を様々な微粉鉱石の製錬に適用して、「低炭素製錬(Low-carbon Smelting)への貢献を目指します。
【実施中のテーマ】
- 都市鉱石からのレアメタルの分離・回収
- パルス放電噴流床を用いた低炭素製錬法の開発
- 合金の耐摩耗性・耐熱衝撃性の向上
- 高温用強誘電体薄膜の作製
- 非酸化物セラミックスの高温耐久性向上
- 金属の水溶液腐食 (NIMS片山先生(つくば))
- カーボンナノチューブ黒化膜作製 (産総研渡辺先生(つくば))